フォレストのセッションの特徴

 

  図1のように人の意識(心)は大きく分けて2つに分かれています。

 一つは普段物事を考えたり勉強や仕事などのときに使う顕在意識(けんざいいしき)。

 もう一つがその奥に隠れている潜在意識(せんざいいしき)です。

 普通私たちは、潜在意識を感じることが出来ませんので、顕在意識だけで生きているように思っています。しかし、図にあるように顕在意識は意識全体の約5%程度だといわれています。
その奥に隠れている95%の潜在意識を普段は意識してないわけですが、それが人の行動や考え方を大きく左右しています。

 トラウマという言葉を聞いたことがあるでしょう。簡単に言うと『心の傷』のことです。このトラウマ(心の傷)は多くの場合、幼児期に形成されます。例えば、学校でいじめられた、親からひどいことを言われた、両親がいつも喧嘩をしていた、或いは離婚した、など子供にとって辛い出来事が心の傷となって、潜在意識の中に刻み込まれます。その心の傷を受けたときの感情は、その後、潜在意識から顕在意識へと常にその時の感情を発信し続けます。

なぜトラウマが出来るの?
例えば、親から「お前は何をやってもダメな子ね!!」と言われ続けますと、その子は「僕はダメな子なんだ…」と潜在意識の中に刻み込んでしまいます。そうすると、大人になっても「僕はダメな子…」と心の奥底でいつもつぶやいてしまうことになります。ですから、何かに挑戦しようとしても、「ダメな子」という言葉がフッと湧き上がり、「どうせ出来ない」「やっても無駄」と思い込んでしまうことになってしまいます。そんな状況で、たとえ挑戦したとしても、失敗する確率が高く、又自信をなくしてしまう。その繰り返しが起こってしまいます。

 そうした時によく「自信を持って!!」「プラス思考で!」とアドバイスをされますが、その思考は顕在意識で行われます。いくら顕在意識で「プラス思考で頑張ろう!」と思っても、それはわずか5%の中でしかありません。あとの95%が「僕はダメ」と言ってるわけですから、うまくいくはずがありません。おそらくそういう経験は誰にでもあるはずです。5:95ですから、顕在意識が勝つことはまずありません。

 ではどうすればいいのでしょうか。それには、そのトラウマをなくしてしまう以外に方法はありません。先の事例で言えば、一つの方法として、成功体験を沢山積むことによってトラウマを癒すことが可能ですが、なかなかうまくいかないことはすぐに想像がつくでしょう。

又、他の事例としてよくあるのが両親の不仲です。幼いときに両親が離婚した経験を持つ人の中には、自分では気づいてないのですが「私が見捨てられた」と思い込んでいる人が多くいます。父親が家を出て行く、或いは母親が家を出て行くときの辛さは、幼い子供にとって身を引き裂かれるほどの苦しみ、悲しみです。心の中で「行かないで!!」と叫びながら、でも置いていかれる。親に見捨てられてしまったと思い込んでしまうのです。そのときの心の叫び「行かないで!」「置いてかないで!」と言う心の叫びが、ずっと潜在意識の中で駆け巡ってしまいます。

 

更に、幼児期というのは自分と他人の区別がつかないという特性があります。ですから、たとえ自分に責任がなくとも「私が悪い子だからお父さん(お母さん)は出て行くんだ」と思い込んでしまったりします。そうすると、もう二度と見捨てられたくないために、必要以上に「人に気に入られなければならない」「嫌われてはいけない」と言う強い強迫観念にとらわれ、「他人の目が気になる」「他人に気を使って自分を出せない」という「心のクセ」に悩まされることになります。

時間がたつにつれて、本人は乗り越えたような気になりますが、潜在意識は感情をそのままその中に織り込んでしまいますから、「行かないで!」「いい子にしなくちゃ・・」と言う感情だけが心の奥底で叫び続けることになります。

 

周りから見ると「よく気が付くいい子」に見えますが、本人は苦しくてたまらないという状況になってしまいます。周りの人は「無理しなくていいのよ」「自然にしていいのよ」と慰めてくれますが、本人にしてみれば、なぜだかわからないけど、見捨てられそうで怖くて自分を出せないのです。いくら頭でわかっていてもどうしようもないのです。それは、顕在意識と潜在意識の間に壁が存在するからです。

又、すっかり忘れていた記憶でも、例えば、恋人に冷たくされたりすると、過去の記憶、感情がよみがえり、その瞬間から過去のトラウマに悩まされるということもあります。

 

また、そのような人は、「別れる」ということに対して異常なほどの恐怖感を持っている場合があります。ですから、暴力やギャンブルのひどい旦那さんとどうしても別れることが出来ない。本人も別れたいのに踏ん切りがつかない・・・というような悩みに陥ってしまったりします。それは、その相手が好きとか嫌いとの問題ではなくて、別れるという行為そのものに恐怖感があるからです。つまり、親から捨てられたという寂しさがよみがえり(フラッシュバック)、別れることが出来なくなってしまうのです。そして、同じ苦しみを何度も繰り返してしまうということになってしまいます。それだけで済めばいいのですが、それがそのまま子供に引き継がれてしまうということにもなってしまいかねないのです。(トラウマの連鎖)
 
どうすればいいの?
 そのような自分を苦しめる離別や虐待、イジメ、不干渉などの潜在意識の中のトラウマを癒すには、現世退行とカウンセリングがたいへん有効な手段になってきます。図2にあるように、普段は顕在意識と潜在意識の間には壁があります。この壁を通らないと潜在意識にはたどり着けません。
 つまり、潜在意識のトラウマを癒すにはこの壁を取り払わないと不可能だと言うことです。しかし、催眠をかけると、この壁の一部を取り払うことが可能になります。そしてそこに開いた穴から、直接そのトラウマにアプローチし、癒すことが可能になります。

トラウマと言っても、それは過去の記録にしか過ぎません。そして、記録に対する感情は書き換えることが可能なのです。また、過去の出来事は変えることは出来ませんが、それに引きずられている自分を変えることは可能なのです。